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健康診断検査表の省略アルファベット医学用語解説

TC.総コレステロール(Total Choresterol)
(基準値:130〜220mg/d)基準値を超えると高血圧症、腱黄色腫、眠瞼黄色腫、動脈硬化、虚血性心疾患、脳血管障害、大動脈痺耽

HDL=C:リボ蛋白質(High density lipoprotein Cholesterol)
 基準値:40〜69mg/di
リボ蛋白値は体内において脂質の運搬体の役割を果たしHDLが減少するとコレステロールが末梢血管などに蓄積され、動脈硬化を起こす可能性が高い。
脳血性心症の原因となるともいわれている。

FG:中性脂肪(Neutotal fat)
 基準値:30〜150mg/di
中性脂肪の多くは皮下脂肪の多くは皮下脂肪として蓄えられ、脂質の1つとして体内に於けるエネルギーの貯蔵源臓器や組織維持の働きをする血中の中性脂肪の約90%がトリグリセライドと言われ、これを測定すると、体内での脂質の代謝状況が把握出来る。
糖尿病の場合、血中トリグリセライドが低い。

COT(dutamic− oxalocetie transaminase)
COTはAST(Aspartate aiminotrans fetase)と呼ばれてほとんどの細胞に含まれている酵素である。細胞が障害を受けた場合に酵素が逸脱し、血清中に出てくる酵素量にも心筋・肝臓・骨格・腎臓などに含まれる赤血球中にもASTがある。)
臓器の障害の程度によって影響を受ける。
 基準値:9〜36IV/l

COTは肝疾患の心疾患の骨格筋疾患等の障害の程度等を臨床検査に用いる。

GPT(Glutamic pyruvic transaminase)
GPTはALT(alanine aminotransferase)の慣用名トランスアミナーゼというアミノ酸の合成に必要な酵素であり、逸脱酵素である。これらは細胞破壊等によって肝疾患の指標として用いられている。
 基準値:7〜34IV/l


LDH
ブドウ糖からエネルギーを産生するために行われる解糖系の最終段階の酵素である。生体内の心筋。腎臓、骨格筋、肝臓、赤血球などの障害を生じたときや解死した場合に血液中においてLDHが増加する。
LDH1.心筋、赤血球、腎皮質などに含まれる。
LDH2.3.4は白血球、LDH5は肝臓・骨格筋に含まれる。LDH5が増加すると肝臓・骨格筋が損害を受けている可能性が高い。
 基準値:227〜416IV/l

r−GTP(γ-グルタミルトランスペプチターゼ)
肝内で多くの物質の解毒・抱合・排泄に関わっているグルタチオンと言う物質の生成に関与している酵素である。
r−GTPは腎臓にもっとも多く含まれ、その次にすい臓・肝臓・脾臓・小腸でも見られる。
肝・胆導系疾患のスクリーンニング、診断及び経過観察に有用である。
r−GTPの特徴は、アルコールに対して非常に敏感に反応する。アルコール性肝障害の場合、r−GTP値は上昇・軽度の肝障害でもr−GTPが上昇する。したがって禁酒は当然にr−GTPは低下し、2〜3ヶ月で正常に戻る。
その方上昇原因として、睡眠薬や精神安定剤等の常用が考えられる。


γーGTP
【プロフィール】
 γーGTP(γーグルタミルトランスペプチダーゼ)は、肝内で多くの物質の解毒・抱合・排泄に関わっているグルタチオンという物質の生成に関与している酵素です。
 γーGTPは腎臓にもっとも多く含まれ、ついで膵臓、肝臓、脾臓、小腸でも見られますが血清中のγーGTPは、他の血清酵素より肝特異性が高いので、肝・胆道系疾患のスクリーニング、診断及び経過観察に有用です。

【臨床的意義】
 γーGTPの第1の特徴は、アルコールに対して非常に鋭敏に反応することです。
アルコール性肝障害にかかっていれば、間違いなくγーGTP値は上昇しますが、アルコール多飲者で肝の障害が軽度の場合でも、γーGTP値が高くなることは多くあります。反対に禁酒すればγーGTP値は低下し、2〜3ヶ月で正常に戻ります。
 また、睡眠薬や精神安定剤などの薬剤を常用している場合も、γーGTPは高値を示します。
 第2の特徴は※胆道系酵素としての働きです。
 γーGTPは、ALPやLAPという酵素と共に胆道系酵素と呼ばれ、閉塞性黄疸や胆汁うっ滞時に著明に上昇します。これは、閉塞に於ける胆汁うっ滞により、γーGTPの合成が誘導されるためと、胆汁への排泄障害の結果、胆汁が血中に逆流すると同時に、胆汁酸の作用で膜に結合していたγーGTPを溶かすために、血中に遊出していくと考えられています。
※胆道系・・・肝臓から分泌された胆汁が胆管を通って胆のうへ入り、胆のうで濃縮され、さらに胆のう〜総胆管を経て十二指腸に入るまでのルート
【基準値】
【測定法】
 γーGTPの測定には、L-γグルタミル-P-ニトロアニリド(SSCC法)や、L-γグルタミル-3-カルボキシ-4-ニトロアニリド(IFCC・JSCC)など、各種合成基質が用いられています。それら基質からγーGTPが、γグルタミル基を受容体として主に用いられているグリシルグリシンに転移させ遊離したP-ニトロアニリドや5-アミノ-2-ニトロ安息香酸を比色測定します。
【異常値】
・常習飲酒家
:10〜100 U/l
・アルコール性肝障害
:50〜1000 U/l (禁酒により低下する)
・薬剤性肝障害
:50〜600 U/l
・急性肝炎、非活動性慢性肝炎、
 肝硬変
:100 U/l 程度
・活動性の慢性肝炎、肝硬変
:100〜300 U/l
・胆汁うっ滞
:100〜1000 U/l
・ 肝細胞癌
:50〜300 U/l
また、心筋梗塞、糖尿病等で上昇することあり。

【その他】
・溶血検体で正誤差を与えます。
・日内変動少なく、食事、運動の影響はありません。
・年齢、性別により以下の様に差があります。
 <基準値>

新生児
:50〜150 U/l
小児ー若年者
:0〜20 U/l
成人男性
:0〜50 U/l
成人女性
:0〜30 U/l


 
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