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最新医療用語解説

●メタボリックシンドローム

内臓脂肪の過度な蓄積を起因として、様々な機能異常とそれに伴う生活習慣病のリスクが高まっている状態のことを指し示す。具体的には、糖尿病、高脂血症、高血圧が集積し、動脈硬化性疾患が起こりやすくなる。
それぞれの疾患が相互に悪影響を及ぼしてしまうので肥満には要注意。

●エコノミークラス症候群

飛行機を筆頭に長時間乗物に乗っている時に起こる(肺血栓症深部静脈血栓症)。特に飛行機は気圧が低く血栓ができやすいと言われる。体を動かすスペースの少ないエコノミークラスの席で比較的多く見られることから、エコノミークラス症候群と言われるが、実際にはどんな座席でも起こり得る。長時間同姿勢でいることにより血流速度が低下し、血栓が出来やすくなるのが原因なので、適度に身体を動かし、マッサージなどをするなどが予防になる。水分補給や深呼吸をするなども良いと言われる。

●うつ病

2週間以上にわたり、抑うつ気分、興味や喜びの減退、体重の変動、睡眠の問題、疲れやすさ、過剰な罪悪感、イライラ感、やる気・集中力・思考力の減退、自殺念慮などがあらわれる。治療は休養と薬物療法が中心で、場合によっては心理療法も行われる。

●レーシック

角膜の屈折率を変えて視力を矯正する治療法。紫外線領域の波長を持つエキシマレーザーを使用して角膜実質層を削り、屈折率を矯正する。レーシックでは、角膜表面にマイクロケラトームと呼ばれる装置でフラップと呼ばれる角膜表皮による蓋を作り、その部分へのレーザー照射を避けることで、痛みの少ない治療が可能となった。

●アロマテラピー

芳香療法。香りを利用した様々な療法のこと。香りの効果として、リラクゼーション効果・免疫力の向上・疲労回復・抗鬱・精神安定効果、不眠改善、快眠効果がある。

●ケミカルピーリング

化学物質を使って皮膚表面をある一定の深さまで剥ぎ取り、新しい綺麗な肌を再生させる治療。AHA,サリチル酸、フェノールなどの化学物質が使用され、ニキビ、脂性肌、小じわ、くすみなどの改善に効果がみられる。皮膚表面を剥ぎ取ることで、ターンオーバー(角化の新陳代謝周期)が進み、新しい皮膚が再生されて皮膚構造の各層において様々な健全化がみられる。

●インプラント

歯周病などにより歯を失った場合に、人工の歯根を顎骨に埋入し、人工の歯の土台とする治療である。義歯やブリッジなどの従来の治療に比べ、より天然歯に近い。第2の永久歯とも言われる。

●アナフィラキシー

特定の抗生物質や局所麻酔薬、輸血、食べ物や虫刺されなどのアレルゲンによって起こる急激な生体反応により様々な臓器がダメージを受ける状態。異物の侵入によって肥満細胞が刺激を受け、ヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が遊離されることによって皮膚や呼吸器、循環器などに障害が起きる。